好きな人へプレゼントを贈るようにアプリを作る<小さなアプリの5つの戦略>

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Photo by Brandon Christopher Warren

小さいアプリだからこそできる戦略というものを考えてみました。このサイトの特性上アプリやWebサービスを前提としていますが、ビジネス一般にも応用できるかもしれません。うまく読み替えてください。

1. 好きな人へプレゼントを贈る

あなたの親しい友人や大切な恋人へプレゼントを贈るのと、100人のそれほど親しいわけでもない知人に同じプレゼントを贈るのとではどちらが「心から喜んでもらえるプレゼント」を贈ることができるでしょうか?

答えは簡単です。 

親しい友人や恋人なら、その人の行動をじっくり観察すればその人が喜びそうなモノがわかります。あるいは「何が欲しい?」と直接聞いてみることもできます。一方、後者の方はというと、100人皆が喜ぶモノなどあるはずもありませんよね。せいぜい多数決をとるか、ガラスコップとか無難な物になりますよね。

Photo by The Wanderer's Eye Photography

人を感動させるアプリやWebサービスとは、万人受けする無難なモノではなく、その人にとって特別なモノでなければなりません。ターゲットをより少なくより身近な人にすることで、あなたの作るアプリやWebサービスは、心のこもったプレゼントになります。

そして、それを受け取った人はとてもハッピーな気持ちになります。だって、あなたが一生懸命自分のために作ってくれたものですからね。

2. 期待に応える

あなたのすばらしいプレゼントに感動した人々は、「次はどんなプレゼントを贈ってくれるだろうか?」と期待するようになります。これがブランドです。

ブランドは、期待とそれに確実に応えるという事の繰り返しにより生まれます。でも、1つ注意してください。期待と要望は違います。人々が望んでいるのは、あっと驚くようなプレゼントであって、あなたを御用聞きにすることではありません。だから、ユーザーからの要望を直接あなたのアプリに取り入れる事は慎重に行わなければなりません。

時にはユーザーの期待をいい意味で裏切ってみるのも面白いですね。これは、プレゼントですから。

――Appleのユーザーは、Appleが次に出すプロダクトに興味があります。対して、Microsoftのユーザーは今使っているOSをもっと使いやすいものにしてくれと願っているのです。これが期待と要望の違いであり、ブランドと日用品の違いです。

3. よりシンプルに

たくさんの人を満足させるためにはたくさんの人の意見を取り入れ、たくさんの機能を実装しなければなりません。データをCSVでエクスポートしたい。表示件数をカスタマイズしたい... もうーうんざりです。

 機能が複雑になる多くの理由は、多くのユーザーに使ってもらいたいという気持ちからです。対象とするユーザーをより限定すれば、本当に必要なものだけに限定することができるでしょ?

 シンプルは最大の武器になります。シンプルであればあるほど、コンセプトは伝わりやすくなります。あなたの大好きな人へね。

 ――Microsoftの苦悩は、たくさんのユーザーを満足させなければならないところにあります。パソコン初心者やネットメインのユーザー、私のような開発者。でもよく考えてみてください。そんなことは不可能ですよね。だから僕たち開発者は後回しにされ、バージョンが上がる度に不要なUIと格闘しなければならないのです。

4. より少ない設定で

多くのユーザーをターゲットとすると、たくさんの人の趣味嗜好に合わせるために、設定という手段を提供しなければなりません。「僕たちは、君たちのことがよくわからないから、自分で好きなようにしてくれ?」というのが設定です。

でも、ターゲットを限定すれば、設定さえも不要になるでしょ?なぜなら、最初からその人に合わせて作ることができるからです。あなたが作るべきは、その人にとって特別なプレゼントです。プレゼントに設定なんて必要ないですよね?

 

――最近では結婚式の引き出物としてカタログギフトが人気のようです。カタログギフトなら自分で好きなモノを選べるので、100人全員が好きな物を選ぶことができ、すばらしいアイディアにも思えますが、よく考えてみてください―あなたがそれをもらったとして、そこに贈り手の思いを感じるでしょうか?

5. より少ないチームで

あなたがたった1のチームであれば、コミュケーションは単純です。しかし、チームのメンバーが増えるにつれ、コミュニケーションパスは複雑化し、それをコントロールするためのマネージメントが必要になります。自分の意見を通すためのネゴシエーション。派閥争いもうまっぴらです。

でもよく考えてみてください。あなたが本当にコミュニケーションしなければならない相手は、チームのメンバーではなくあなたのユーザーのはずです。

Photo by Sweet-Things

 

より少ないチームは、コミュニケーションをシンプルにし、本来の目的をクリアにしてくれます。チームは、だいたい34人くらいまでがベストです。各々が今何をしているか、わかるくらいにしておけば、管理する必要もないしダイレクトにコミュニケーションができるのです。

――3人のチームでは、コミュニケーションパスは3ですが、5人のチームでは10になります。人を増やせばコミュニケーションパスはべき乗的に増えるということを忘れてはいけません。n(n-1)/2

最後に

How-toを探さないでください。すべてを解決するような成功事例を探さないでください。あなたは、その時間をあなたのユーザーをよく観察することに使うべきです。そして、ユーザーが驚くようなプレゼントを考えてみてください。

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