今日は、SNS機能を搭載したレンタルお絵描き掲示板「イラストブック」の開発者のABARSさんにインタビューしました。今ひそかに話題を呼ぶWebサービスが生まれたきっかけや、開発で苦労した点、そして今後の展開などいろいろ聞いてみました。
イラストブックは、どんなWebサービスですか?
ABARS SNS機能を搭載したレンタルお絵描き掲示板サービスです。お絵描き掲示板をベースとしているため、ブラウザで手軽に絵を描いて共有することができます。また、フォローしているユーザがイラストを投稿した際に、タイムラインに通知することができます。
そもそも イラストブック を作ろうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
ABARS インターネット黎明期に数多くあったお絵描き掲示板サービスが、サーバコストの問題でサービス終了していく中で、お絵描き掲示板という文化を残したいと思って開発しました。ただ、従来のお絵描き掲示板は、JAVAを使用していたり、更新通知がなかったり、スマートフォンに対応していなかったりと、現代にはマッチしない箇所があるため、そのあたりは補強しています。
機能面でこだわった点などありますか?
ABARS 従来のお絵描き掲示板はJAVAを使用していたため、近代的なブラウザでは実行できなくなってしまいました。そこで、新たに、FLASHとHTML5で動くお絵かきツールを新たに開発しました。レイヤーや筆圧が使用できるなど、高機能にこだわっています。また、最近では、Apple Pencilに対応しました。
開発はどのように行いましたか?
ABARS バックエンドにはGoogle App Engineを使用しています。既に、6721件の掲示板がレンタルされ、10万枚を超えるイラストが投稿されていますが、問題なくスケールしています。開発は1人で行っていますが、2010年の公開から6年の間にバージョンアップを重ね、ようやく機能が揃ってきたかなと考えています。
最後に、これからの目標について教えてください。
ABARS 手軽にイラストを投稿できる環境を整備することで、文字ではなく、絵でコミュニケーションする文化が広まっていくとよいなと考えています。絵を投稿し、それに拍手やコメントをもらうことでモチベーションが高まり、さらに絵が上達していく、そんな好循環が作れるとよいなと考えています。
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