メジャーな電子書籍ストアの総合マンガ・ランキングマンガ・ランキング 開発者インタビュー

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今日は、メジャーな電子書籍ストアの総合マンガ・ランキング「マンガ・ランキング」の開発者にインタビューしました。今ひそかに話題を呼ぶWEBサイトが生まれたきっかけや、開発で苦労した点、そして今後の展開などいろいろ聞いてみました。

そのものずばりのサイト名ですが、「マンガ・ランキング」とはどんなWEBサイトなのですか?

mayer メジャーな電子書籍ストアのマンガとラノベのランキングを横断的に集計しまして、総合ランキングを毎日更新で載せています。基本的には各ストアの週間ランキングを、週間ランキングがないKindleなどはデイリーランキングを集計の対象としています。

メジャーな電子書籍ストアとは具体的にどこでしょうか?

mayer BookLive!eBookJapan、電子貸本Renta!Kindle、楽天ブックス、hontoBOOKWALKER、紀伊國屋書店、DMMです。セレクトの理由は正式に提携して頂けたことで画像やランキングを取得できたからで、提携して頂けなかったiBookstoreなどは入れておりません。

以前にも似たような「ヒットマンガ・ネット」というサイトを運営していたようですが、今回サイト名を変えて新たなリリースとなった経緯をお願いします。

mayer それは長い話になります(笑)

まずヒットマンガなのですが、hon.jpというサイトからAPIで全電子書籍のデータを頂いて運営していました。ところがhon.jpさんがAPIのサービスを止めてしまいまして、うちも止めざるを得なくなったのです。最初hon.jpさんは「システムのリニューアル」と称しておりましたので、うちもデザインのリニューアルだけ済ませて待っていたのです。ところが1年近く経ってもリリースしなかったので、もう無理だと思い諦めました。社長さん交代が響いているようです。

そこでいろいろ考えまして、以前は全書籍のデータがあったので価格比較もできたのですが、価格比較は諦めてランキングだけなら取れるのではないかと試行錯誤してみたのです。で、やってみたらできたと。

システムは以前のヒットマンガ・ネットを流用できたのですか?

mayer いえ、それが全部作り直しになりました(笑)なのでサイト名を変えることにしたのです。

スマホ用のデザインは以前のままなのですが、新たにパソコン用とタブレット用のデザインを追加しました。コンテンツも読者レビューと、wikipediaですが作品の解説を追加しています。

検索機能は、以前は全書籍データが対象だったのですが、今回はランキングデータのみ対象となるので、こりゃもう全然違うサイトだなと思いまして。

解説が意外におもしろいです。普通は作品のあらすじが載っているものですが。

mayer そうなんです。普通は各出版社が用意した作品のリードを載せるのが一般的ですが、著作権の問題でうちでは掲載することができません。そこでwikipediaということになるのですが、これがけっこうおもしろいのです。自分も作っていてついつい読みふけってしまいました。

wikiはご存知のようにどこの誰が書いているものかわからないのですが、この作品の裏側にはこんな秘話があるのか〜ということが書かれていて興味深いのです。あらすじだとネタバレになってしまうので自分はあまり好きではないのですが、wikiの概要部分はあらすじに触れず作品の裏話に徹しているので、ネタバレ嫌いの方でも安心して見ることができると思います。

さて、サイト内にランキングは完璧ではないとの注意書きがありますが、ランキングの照合は具体的にどうやっているのですか?

mayer 基本は自動ですが最後は目視で確認しています。

まず各ストアのランキングを取得してこちら側でスコアに換算します。単純に1位なら100点満点、2位なら99点、100位なら1点です。それを各ストア、各カテゴリごとに合算してランク付けを行っています。

ただ電子書籍というのはISBNコードが振られていない作品があったり、各ストアごとに作品名がまちまちだったりするので、その作品が同じ作品だと照合することが本当に難しいです。うちではランキングに絞ったのでかろうじてできているのですが、全電子書籍のデータでは不可能だったと思います。

マンガとラノベは同じタイトル、同じ作者でカテゴリだけ違うので、間違っていたら表紙画像で判断して手で直しています。こんなことするのはうちくらいだと思うので、競合するサイトはまずないでしょうね(笑)以前もGMOさんがうちを真似て作っていましたが、すぐに閉鎖してしまいました。書籍を扱うということは手間がかかるのです。

他に苦労されている部分はありますか?

mayer ストアごとのランキングの出し方が、シリーズごとだったり巻ごとだったりするので、うちは今回シリーズに一本化しました。

以前はhon.jpさんの仕様に合わせて巻ごとだったのですが、それだとシリーズと巻で合算して集計することができませんでした。例えば、以前は進撃の巨人「シリーズ」と進撃の巨人「新巻」が別の作品として扱われてしまっていたのです。

ランク内に同じ作品が複数あるということですね。

mayer はい。今回は全部シリーズにしたので、進撃の巨人は「シリーズ」だけで一本化されています。10位以内に「進撃の巨人」1巻、2巻、3巻とバラバラに入っている巻ごとランキングのストアの場合は、「進撃の巨人」のスコアがどんどん上がっていくことになります。

総合マンガ・ランキングで1位の作品が少年マンガ・ランキングで3位なのはおかしいというご指摘を受けたことがあるのですが、そこは各ストアが巻ごとランキングなのか、シリーズごとランキングなのかで順位が変わりますし、そもそも総合ランキングを公表していないストアもあるので仕方ないと思っています。

うちはあくまで忠実に、各ストアのランキングをそのまま集計するよう心がけています。こうすることにより、今本当に人気のある作品がちょっと顔を出してくるので、作家さんにとってはいいプロモーションになると思いますね。

最後に、これからの目標について教えてください。

mayer まずは対象のストアを増やすこと。今すでに作業中です。

そして目視で確認している部分を自動化したいです。技術的にはできるはずなのですが、サーバー負荷の問題等あるので、後はどうやってやるかですね。

以前のヒットマンガ・ネットの時にとある作家さんがうちのサイトをチェックし、twitterで「○位になりました〜!」という喜びのツイートをされていました。うちはどこかの企業のような恣意的な要素を一切含まない純粋なランキングなので、マンガ・ラノベの標準的な指標になるといいなと思っています。


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